徳川家康の出世城とも言われている静岡県にある浜松城になりますが、歴史について今回徹底調査していきたいと思います。
それと最後に2023年度のイベント情報などもお伝えするので、魅力溢れる浜松城の情報をご堪能下さい!
浜松城の概要
浜松城を知らない方のために浜松城について少し紹介したいと思います。
浜松城は静岡県浜松市中区元城町とその周辺に、三方原台地の東縁となる段丘を利用して建築されたお城です。
2020年は、浜松城築城450年!
ぜひ浜松城に遊びに来てくだされ〜#2020ここは行くべき14都県 pic.twitter.com/iITilV7rd5— 出世大名家康くん【公式】 (@ieyasukun100) January 22, 2020
徳川家康が建てた城として知られていますが、浜松城は今川義元などで知られる今川氏により作られていた引間城をもとに徳川家康によって築城、そして堀尾吉晴によって瓦葺き建物や高石垣を採用した城として改築されました。
その後も江戸時代に城主として務めていた譜代大名によって三の丸の整備などを含めた南向きの城郭への改築や、他にも構造の変更などを行われ、今の姿に至ります。
他にも浜松城の特徴として、大きな平野に接しており、経済圏の中心部に位置していたり、現在は浜松城の主要部となる本丸や天守曲輪を中心に浜松市の史跡に指定されています。
浜松城の詳しい歴史~なぜ築城されたのか~
徳川家康は今川領の制圧を永禄11年(西暦1568年)に開始しました。その際に家康は、武田信玄が駿府に侵攻してくることへの対策として、遠州のあたりをほぼ見渡すことのできる、三方ヶ原の丘が必要だと考えたました。
天下統一を果たすためには、まずは武田信玄を倒す必要があると家康は判断し、元亀元年(西暦1570年)、長男の信康に岡崎城を譲り、そして先ほどの三方原台地の東南端に浜松城を建て、それを駿遠経営の本拠地としました。
浜松城の築城方式は?
すこしマニアックかもしれませんが、築城方法についても紹介させていただきたいと思います。
浜松城は南北におよそ500m、東西にはおよそ450mの広さで、三方ヶ原台地の傾斜に沿って、西北の最も高い場所には天守曲輪、その東には本丸、そして二の丸、その次は東南に三の丸と、ほぼ一直線になる、「梯郭式」という形式で建てられています。
「梯郭式」というのは、各々の曲輪(くるわ)という城の中の一つの区画が隣隣り合わせになりながら、階段状になっている様式のことで、この構造は本丸の背後が自然の防衛線になるような城に多く見られます。
お城はその美しさや風格などに目を引かれますが、戦いに備えて考え抜かれて作られていることがわかりますね。
家康の在位期間にあった戦い
家康が浜松城にいたころにはどのような戦いがあったのでしょうか?
徳川家康は29歳から45歳までの17年間を浜松城で過ごしました。
日本史などでも一度は聞いたことはあるような姉川の戦い、長篠の戦い、小牧・長久手の戦いもこの17年の中の出来事で、特に三方ヶ原の合戦は、関ヶ原の合戦よりも激しい戦いだったと言われています。
家康にとって、浜松城で過ごした17年は、後に300年に渡る徳川家の歴史を作るための激闘の時だったのでしょう。
家康が去ったあとの浜松城は?
家康は後に駿府城に移りました。
そして浜松城は徳川家と昔からゆかりのある譜代大名により護られてきました。
実は明治維新の後に浜松城は一度壊されかなり廃れてしまっていたのですが、昭和33年に旧天守台の上に新しい天守閣を再建し、翌年には浜松市の史跡に指定されました。
出世城の言われ
さて、浜松城はなぜ出世城と呼ばれているのでしょうか?
先ほど紹介しましたが、家康が去ったあとの浜松城は、260年の藩政の間に25代もの城主が誕生しています。
そして城主として務めている時には幕府の要職に就いた者が多く、そのために出世城と呼ばれるようになりました。
夜の浜松城
夜桜と夜景とライトアップが
美しいすぎる
家康#浜松城 #桜 #夜桜 pic.twitter.com/1DsmFhRhF0
— 浜松徳川武将隊 [公式] (@HAMA_tokugawa) April 1, 2023
その中でも、天保の改革を行った「水野越前守忠邦」は特に有名です。おそらく皆さんも日本史の授業で一度は耳にしたことがある名前だと思います。
彼は悲願である天下統一を果たした家康の影響を受け、自分から浜松城主になったと言われています。
浜松城のイベント
そんな浜松城ですが、浜松城公園などで毎年様々なイベントが開催されています。
例えば、春には「浜松城さくらまつり」が開催されます。浜松城は町の中心部にありながらも緑が豊かなのですが、春になると浜松城内外に咲き誇る約330本の満開になった桜が観賞でき、多くの人でにぎわいます。
また、夏には「浜松まつり」が開催されます。このお祭りは170以上の町が参加して「凧揚げ合戦」や「御殿屋台の引き回し」という80以上の屋台の引き回しが行われ、夜の街を盛り上げます。
またアートカルチャーフェアという文字通り芸術をお届ける為の芸術文化展が、毎月開催されていて観光客の来客も多いようです。
お近くの方でもそうでない方々も足を運ばれてみるのも良いかもしれません。
このように浜松城には素敵なイベントがたくさんあります。
さくらまつりは終了してしまいましたが、浜松まつりはまだこれからですので、是非足を運んでいただきたいです。
最後に
「どうする家康」などでも注目を集めている浜松城。
歴史的にもすばらしい歴史を持つ場所ですが、今でも桜やお祭りなどさまざまな素敵なイベントが開催されていることがわかり、行ってみたいなと思いました。
皆さんもぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
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